
展示会に出展する目的は、
多くのバイヤーさんと出会いたい!
自社の商品を一人でも多くの方に知っていただきたい! といったことが大きいと思います。
バイヤーさんに気づいてもらい、ブースに立ち止まっていただき、名刺交換をするためにも、
ブース作り=売場作りが大きなカギとなります。
御社はどんな工夫をされていますか?
私がご支援している長崎県の五島列島で作られている手延べうどん株式会社長崎様の事例をご紹介します。
「長崎うどん」は日本三大手延べうどんの一つと言われ、地元には20を超える製麺所があり、大きな展示会の長崎県ブースに行くと数軒が並びます。
どの県、どの地方にも言えることですが、
同じ風土で作られる特産品は、当然ながら素材や食材が似通っているので、いかに差別化してアピールするかがポイントになります。
椿油を使っていることが特徴であり、
お客様からは椿をイメージさせる黒地に赤い椿を基調とした
パッケージが人気だったことから、高級感を感じさせる【おもてなしうどん】をコンセプトに据え、
【黒×赤】をベースとした新しいイメージを構築することにしました。
黒地に赤い椿の花を散らしたタペストリーは新調して白い壁の中央にドンと掲示し、
改善前に、のれんとしてブース上部に掲げていた布はディスプレイテーブルの腰巻きに変えることで追加コストを抑えました。
展示ブースの一番前には、
安全・安心な素材を使っていることをバイヤー様に知っていただくため、
椿油や出汁のあご、五島列島の塩を並べました。
そして、細麺の丸麺であることが分かりやすいように、袋から出したうどんの束を枡に入れて展示したのです。
事業者さん自身は、「細麺で丸麺」ということは当たり前すぎて特徴だと感じていませんが、
バイヤー様からは「意外と細いんだね」と言われました。
パッと見で情報が得られることは忙しいバイヤーさんにとって時短になりますし、
事業者さんにとっても違うことを説明する時間を作ることができます。
人間の五感のうち、
視覚から得られる情報は80%以上を占めると言われるのですから、
このインパクトを活かさない手はありません!
コンセプトを明確にし、そのイメージをわかりやすく提示したこちらのブースは、
多くのバイヤーさんが立ち寄ってくださるようになり、雑貨店やアパレルシッョプなどの引き合い、新規開拓した販売先が1.3倍にアップしました。
こうした事例についても、
オンライン講座「売場の学校」
(11月29日、12月16日開催では、詳しくご紹介します。
【売場の学校】
https://www.food-c.com/uribanogakko/