「買いたくなる」仕掛けを知ったのは…

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【コラム】「買いたくなる」仕掛けを知ったのは…
起業するまでに私は、外食メニューの開発や飲食店の立ち上げ、有名シェフのイベントの裏方など、さまざまな「食」に関する経験を重ねていましたが、ただ一つ、リアルな現場を知らないものがありました。「中食」です。折しも、デパ地下の惣菜売り場のバリエーションが増え、世の注目も高まっていた時期でもあったので、老舗高級ホテルの味を引き継ぐセントラルキッチンの勤務や、百貨店で広く知られるお惣菜店のパートで勤めることにしました。

私は食の仕事に重点を置く前に、
アパレル業界やフラワー業界、インテリア業界を渡り歩き、プロデュース会社で雑貨の商品開発や店舗ディスプレイの指導などを行ってきました。


食品業界に転職した後は、
大手百貨店やT V通販などの商品プロデュース、大手食品メーカーのメニュー開発なども手がけてきたのですが、このあたりの苦労話は、追ってまたご紹介させていただきます。

 さて、「デパ地下」です。売場の内側に入ってみると、買う立場で見えることとは大違い!経費的なことはもちろん、時間やモノの使い方、流通などの「商流」などをリアルに体験することができました。

中でも、昼や夜の時間帯にあわせて、
売場の先輩は売れ筋の商品の場所をこまめに入れ替えている様子に目を引かれました。

昼と夜ではお客様が求める惣菜の種類が違うことが見ていてわかりました。
そして、ナガイモやオクラなどのネバネバ系や、キノコなど地味な色合いの存在は売れにくいということも。

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 しかしそこで、先輩はトマトやグリーンなど明るい色合いの素材が入った惣菜の隣に並べたのです。


するとその途端に、両方が売れ始めたのです!
この相乗効果には、驚きました。
置き場所を変えるだけでお客様が「買いたくなる」というマジックでした。


実はこれ、売れにくいものは
「売れるものの横に置く」と両方が売れるというセオリーにのっとった陳列方法で、「挟み込み陳列」と呼ばれることは後に知りました。

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この「挟み込み陳列」については、

オンライン講座「売場の学校」(11月29日、12月16日開催)で、詳しくご説明します。

売場の学校は、まだ出会えていない方、なかなか伺えない地方にいらっしゃる方にも出会えて、私が蓄積してきた販売などのノウハウをお伝えできるのではないかと思い、始めたものです。売場づくりには基礎知識となる「原理原則」があります。

それを学び、さらに地方の中小企業の皆様が元気になるようにという気持ちと、独自の経験と創造性を組み合わせて体系立てた内容をご提供します。ご自身が作る「売場」を見直すきっかけになりましたら幸いです。

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